ふと気がついて顔を上げたら、周り全部が私と同じ制服だったので、びびった。

最近気づいたんだけど。
学校の帰りに立ち読みするには、少々きびしいのかもしれない。

けれど、この際いっそ、
「ファッション誌・ゴスロリ誌・ドール誌・BL誌を一緒に並べちゃってる、本屋に責任があるのでは?」
と思って生きていく事にした。

とりあえず、自分の立ち読みに誇りを持とう。が、今日の目標。

『半神』萩尾 望都

2005年10月18日 books
双子観の原点。
どうすればいいのか、私には見当もつかなかった。

とにかく、全て消してしまわなければ。
この本も、この本を読んだ事も、この本に出会った事さえ。
早くこの本を、どこか遠くへ投げ捨ててしまわないと。
もう二度と私の目に触れないように。

そう思った。

私はそう思いながら、この本を抱きしめていた。
両腕で包み込んで、消えてしまわないように。
何処にも行かないように。
壊れてしまわないように、壊してしまわないように。

私は大切そうに、それでもありったけの力を込めて、この本を抱きしめていた。

気がつけば、読み終えてもう1時間以上もの時間が流れていた。

私はどうすればいいのか、本当に皆目見当もつかなかった。